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【レポート】Shopify Post-Unite Japan 2019(午後の部)

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目次

こんにちは。東京と福岡で主に海外向けネットショップ制作・運用を行っているShopify Expert、株式会社BENLY(ベンリー)の八幡(ハチマン)です!86日(火)に東京で開催されたShopifyのパートナー向けカンファレンス「Shopify Post-Unite Japan 2019」に弊社も午後から参加してきました!昨年の日本初開催からさらにレベルアップした今回のUnite、興奮冷めやらぬうちに午後の部のイベントレポートをお届けします!(昨年のレポートはこちら

 

●Shopify Uniteとは?

Shopify Uniteは、Shopifyパートナーやエンジニアが集まるカンファレンスです。各社が取り組み事例や機能の活用方法を紹介したり、Shopifyからは今後リリースされる新機能が発表されるなど、Shopifyに関わる企業にとってはナレッジを共有する、また最新情報をキャッチアップするための場となっています。

・イベントページはこちら

・プレスリリースはこちら

 

イベントスケジュール

午前はShopify Japanより新たな機能とアップデートの公開、午後はInstagramPaypaleBayAmazonGoogleといったShopifyネットショップ運営に関連のあるリーディングカンパニーのプレゼンテーションがありました。また今年はメインステージの他にワークショップが同時開催されており、Shopifyのテーマ作りやアプリ開発について学ぶ場も用意されていました。

 

イベントサマリー

今年のUniteでの発表をまとめると「さらに成長するShopify、そして拡大するコミュニティ」であると感じました。元々十分に充実しているShopifyでしたが、今回ストアのデザインをより柔軟に変えられるようになった点、ビデオや3Dで簡単に商品を表示できるようになった点、Shopify Paymentで現地通貨で販売できるようになった点など(アップデートがたくさんあるため残念ですが割愛・・・)よりストアが国内&海外で売りやすくなりました。

また昨年のUniteでは参加者約100名だったところ、今年は300名の定員に対してほぼ倍の応募があったようで、当日も約270名来場があったとのことです。イベント終わりのネットワーキングパーティーでは多様な支援会社・また事業者が参加されており、コミュニティとしての盛り上がりを感じる1日となりました。下記に午後のそれぞれのプレゼンテーションを抜粋してお届けします。

 

1.Instagramのショッピング&マーケティング活用法(フェイスブック ジャパン株式会社 Eコマース&トラベル事業部 クライアントソリューションズ マネージャーリード 丸山祐子氏)

●Instagramの利用データ

まずはInstagramの現状に関してです。グローバルでアクティブアカウントが10億、日本国内でもMAU3,300万と流石の数字です。女性57%・男性47%とあまり知られていないかもしれませんが、男性にもよく使われているSNSです。日本のユーザーの傾向として、(ビジュアル)検索でInstagramを使うユーザーが多く、ハッシュタグ検索をするユーザーがグローバル比較で3倍いるそうです。

ショッピング機能について

以前はアカウントプロフィールのURLからネットショップへ移動する必要がありましたが、現在は投稿画像に商品URLをタグ付けして直接ネットショップの商品ページに誘導することができるようになりました。リリースされてから日も経っていますので最近よく見かけることも多いのではないでしょうか。

ショッピング機能のポイント

またInstagramでネットショップ運営を加速させるポイントとして、いくつか事例の紹介がありました。

1.ただ商品を紹介するだけではなく実際のライフスタイルが想像できる投稿をする。(女性が着ている水着)

2.商品それ自体だけだとわかりづらい場合は動画で使い方を見せる。(化粧筆)

3.ストーリーズで顧客とコミュニケーションをとり距離を縮める。

 

今後のアップデートについて

すでに公開されていましたが、改めてショッピング機能のアップデートに関するお話がありました。現在アメリカだけでのリリースとなっておりますが、日本でのリリースが待ちきれません!

1.チェックアウト機能でアプリ内決済が可能に

よりシームレスな購入体験をユーザーに提供できるので売上UPが見込めますね。ShopifyならInstagramで購入されても受注データが連動するため安心です。

2,クリエイターもショッピングタグを利用可能に

インフルエンサーやモデルの方とコラボするような事業者にとってはこの機能は嬉しいですね。より自然にブランドを広げられるようになっていくと思います。

 

2.データで見る越境ECと決済最新トレンド(PayPal Pte. Ltd. Head of Japan Partnership 小出真一郎氏)

越境ECの市場について

PayPalからはグローバル決済プレイヤーとして、データに基づいて越境ECに関するお話がありました。経産省をはじめとして越境EC市場に関するレポートは各所から公開されていますが、今回改めてまとまった内容により越境ECへの理解が深まるプレゼンテーションだったかと思います。越境ECの市場規模はここ6年で約16兆円から約46兆円と3倍になりましたが、日本における成長率は約5%というデータでした。裏を返せばまだまだ伸びる余地があるということですね。

越境ECで人気の国や商品カテゴリー

続いて人気の国や商品についてですが、日本は中国に人気の国では2位、アメリカに人気の国では4位と健闘しています。商品カテゴリーはやはりアパレルやホビー系、コスメ系などが強いですね。国によって若干傾向が異なります。

越境ECの購入理由と障壁

なぜ越境ECで購入するのか?実はその国のユニークな商品を買いたいという理由は2番目で、価格が安いという理由が72%2位を大きく突き放しています。弊社も物流を支援していて感じますが、内外価格差が大きいブランドの商品の場合海外の安い国から買おうとするユーザーが多いです。

売り手保護について

PayPalでは事業者を守るための「売り手保護」というサービスが用意されています。今回紹介された「税関で商品が止まって届かない。」「返品されてきた商品の状態が悪い。」といったケースは越境ECでは本当によくあるため、こういった仕組みがあるのは事業者にとっては嬉しいポイントですね。

導入事例

いくつか事例がありましたが抜粋して、まず海外向けにアニメグッズを販売するTokyo Otaku Modeさんでは導入後数ヶ月で売り上げが約2倍に、クールジャパングッズ販売の老舗HobbyLinkJapanさんではチャージバックや不正取引が大幅に減少されたそうです。PayPalは特に欧米圏でよく使われていますのでアクセスが多いショップであれば導入するだけで売り上げUPが見込めます。また越境ECではチャージバックが一定数起きてしまいますがPayPalを導入することで事業者も守られることができるため安心して越境ECをはじめやすくなっていると改めて感じました。

 

3.お客様の声からわかるAmazon Payと新しい取り組み(アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay 事業本部 本部長 井野川拓也氏)

●Amazon Payのポジションについて

Amazon Payは決済サービスではあるが、事業者のマーケティングを加速させるという立ち位置。Amazonの会員を事業者のストアへ送っていく。”というお話がありました。せっかく購入意欲があっても会員登録や決済が面倒で離脱してしまうことはよくあるため、Amazon Payを導入することでそういった課題を解決できるのは嬉しいですね。

お客様と事業者様それぞれのメリット

Amazon Payのお客様にとってのメリットは、利便性・スピード・安心感の3つ。事業者のメリットは、新規顧客獲得・コンバージョン率改善・不正取引対策の3つ。ユーザーは楽に注文できて、事業者も着実に潜在売り上げを掘り起こせるので良いですね。

 

4.海外各国のEC市場動向及び、日本から各国に向けた越境ECにおける販売トレンドについて(イーベイ・ジャパン株式会社 ビジネス開発部 部長 岡田朋子氏)

世界有数のマーケットプレイスebayの膨大なデータを基にした海外各国の細かなトレンドの違いについてのお話でした。非常に具体的なデータのご紹介が多く、越境ECを検討している事業者には大変勉強になるプレゼンテーションだったかと思います。

●ebayの各国における特徴

各国、特にヨーロッパでは国によってebayの立ち位置や使われ方が異なるとのことです。ヨーロッパではイギリスやドイツでよく利用されており、グローバルで見てもアメリカ外の売り上げが60%も占めているということでした。

日本から売れている商品カテゴリー

日本から売れている商品カテゴリーは、ハイブランドの中古商材・世界に知られている日本メーカーの商材・オタク&日本の骨董品カルチャー商材とのことです。日本の中古品に対する海外ユーザーの信頼感はとても高いので弊社としても納得感あるデータでした。ブランド品・楽器・釣り具などのカテゴリーに限らず具体的なブランド名も結構出てきたため事業者様はとても参考になったのではないかと思います。

各国の売れ筋商品カテゴリー

その国で人気のカテゴリーがそれぞれ違っているのはもちろんのこと、その国の人気カテゴリーと日本からの売れ筋カテゴリーが異なっていることが多々あり、とても興味深いデータとなっていました。当たり前ですが、国によって傾向は異なってくるのでやはり可能な範囲で事前のリサーチをおこなって戦略的に販売ターゲット国を選定するのが大切だと改めて感じさせられるお話でした。

越境ECをはじめるきっかけ

日本のセラーが越境ECを始める理由の1位は「高い価格で販売できる」こと、2位は「日本では売れない商品が海外では売れる。」とのことです。またebayさんによると約7割の方が基礎英会話レベルで越境ECを始められているということです。これは結構セラーさんにとっては勇気付けられるのではないでしょうか。Google翻訳なども使いこなしていけば意外となんとかなります。

 

5.How smart your shopping experience can be? EC事業拡大のための機械学習~(グーグル合同会社 チャネルセールス事業本部 Strategic Partner Development Manager 九条彦傑氏)

Googleさんからは越境ECのトレンドとGoogleが提供する機械学習によるショッピング広告のお話がありました。

スマートショッピング広告

Eコマース向けの機械学習を用いた広告「スマートショッピングキャンペーン」のご紹介です。ショッピング広告はデータの管理が大変な印象がありますが、スマートショッピングキャンペーンでは自動でチューニングをしてくれるとのことです。

●Google Shopping Shopifyアプリ

またShopifyアプリストアでは実はGoogle Shoppingのアプリが提供されています。このアプリをストアにインストールすることで簡単に商品情報と連携してショッピング広告を掲載することができます。他の作業に時間を割けるようになりますね。「ストア自身でも簡単に広告を掲載することができますよ。」ということをアピールされていました。

 

6.Shopify パートナー アワード2019

プログラム後半では、Shopify Japanからユニークな事例や成果を出されたパートナーへアワードの表彰式がありました。受賞された企業の皆様おめでとうございます!(弊社も来年の受賞に向けてメンバー一同さらに全力を尽くします!)

・コマースメディア様

TwoGate

・トランスコスモス株式会社様 

・株式会社博報堂様

・株式会社フラクタ様

・フラッグシップ 合同会社様

Lunaris 合同会社様

Ship&co

 

おわりに

日本では2回目の開催となったUnite。今年は昨年よりパワーアップし、Shopifyの新機能やアップデートの充実がまだ続くのかという嬉しい驚きと、コミュニティの拡大・盛り上がりを感じる1日となりました。弊社もShopify Expertとして新しい機能をどんどん活用し、ストアさんの売り上げアップ・コミュニティへの貢献のため今後もチャレンジを重ねていこうと思います!


BENLY
では「デザイン×スピード」をモットーに、東京と福岡で主に海外向けネットショップの構築・運営を支援しております。定期的にShopifyに関するセミナーも開催しております。Shopifyにご興味がある事業者様やパートナー企業様はお気軽にご相談・お問い合わせください。

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